ゆらゆら帝国

ゆらゆら帝国。

1989年に結成され、2010年に解散。

「日本語のオリジナルロック」というコンセプトを掲げ、20年続いた活動でいろいろな変化をする。

初期はおどろおどろしく、沼にどっぷり沈んでいくような音楽。4人体制で、坂本さんは全裸になったり結構激しかったみたい。ゆら帝の武器の一つである、坂本さんのアクの強い独特な歌詞はこの頃から顕在。

中期は3人体制になり、drの柴田さんが加わったり、メジャーで1st出したあたりだと私は思う。初期との相違点はメロディ。ガレージロックやサイケなどのジャンルを混ぜて、疾走感のあるものから浮遊感漂うようなものまである。名作が多い。

後期はバンドサウンドだけにこだわらない作品が多い。(liveではバンドサウンドだけで凌駕して表現してしまうが)底が抜けたようなあっけらかんと脱力した曲が多く、静と動をうまく使い分けている。誰もがたどり着けなかったこの境地にバンドは「完成してしまった」と解散。


それではアルバム紹介。



インディーズ

1st ゆらゆら帝国 1992年4月25日

残念ながらamazonのリンクを貼ることができない。

というのも、千枚という枚数しか刷られていない為プレミアがついてしまっているのだ。

渋谷の某中古CDショップでは5万で売っていた。だれが買えるんだよ!笑

youtubeでたくさん載ってるからそこで見れますよ。

4の「おっ、、く、、くぁ、、く、、くぁあさぁん」のところが好き。

あと、8の混沌とした感じも良い。

マニア向けですね。


1.冥土の口

2.狂っているのは君のほう

3.虫男

4.私は点になりたい

5.太陽のうそつき

6.生き物万歳

7.お花もどき

8.なぞ宇宙


インディーズ

2nd ゆらゆら帝国II 1994年6月10日

メジャーでの2ndに入っている「人間やめときな」とは別のテイク。

重々しいどろどろした感じである。

同じくプレミア価格。3万で売っているのを見かけた。再販しないかなほんと。

このレビューの後はいよいよ現在でも手に入るCDの紹介だけど、その前に一つ紹介したいのが、1991年にカセットで出したレア音源の「夜の恋人たち」。カセットって、超レア。笑


1.人間やめときな

2.魚ちゃん

3.壁のない部屋

4.バカのふり

5.心は半分

6.奴隷と神様

7.夜中の果実


インディーズ

3rd アーユーラ?(ARE YOU RA?) 1996年3月25日

1996年3月の作品。

同年の2月にMr.Childrenの「名もなき歌が」発売されていると考えると、当時小学生の自分としては何か少し変な気持ちになる。もっと早くゆら帝に気づいていればよかった。

このアルバムから分岐点であり、カラーが一気にサイケでありポップにもなった。この時期からを中期と考える人もいるが、やはり次から参加の柴田の影響力は大きいと思うので私はここまでが初期と考える。

捨て曲がない。

1の「アイツのテーマ」はメジャー1stにも収録されているが、別テイクなのでドラムの違いがとても楽しめる。

4の「グレープフルーツちょうだい」はライブでもよく演っていて、好きな人も多いのではないだろうか。2004年に出たベスト版とは別テイク。こちらの方が疾走感がある。

8の「わかってください」は歌詞がいかれている。ライブ盤もいかれてる。

本当に捨て曲がない。


1. アイツのテーマ(Yurayura Teikoku Forever)

2. されたがっている(Monkey Love Dance)

3. 最後の一匹(The Last Trtibe)

4. グレープフルーツちょうだい(I Want A Guitar Like A Car)

5. うそのアフリカ(Mad Man's African Dream)

6. アイドル(Idle)

7. ファミリー(Family)

8. わかって下さい(Twin Animals)


また、このアルバムの前に出た「live」というアルバムも忘れてはならない。

ゆらゆら帝国というバンドはライブが真骨頂だからだ。

このころの坂本さんはひゃーひゃー言ってる。


メジャー

1st 3×3×3 1998年4月15日

アルバムの読み方は「さん かける さん かける さん」

時々「27」と計算して読んでいる人いるけど、なんでそんな考え方になったか不明。

ドラムに柴田一郎を迎えて録ったメジャー1st。圧倒的にサウンドの質が向上している。

それは技術的にも、録音の機材的にも。

1は音がでかい。気をつけろ!

3は10分程度の長い長い曲。とろけるような感じです。ここからセクシー路線は始まりました。

5の「発光体」はキラーチューン。完膚なきまでに殺しにかかってくる。ライブのソロ時も圧巻。

6は突き抜けたいだけの曲。歌詞がかわいい。

8はタイトル曲。怖いね。初期の頃を彷彿させるような曲です。

だって歌詞が

だからね。怖いよ。

ここからラストへの畳み掛けも凄い。

前回のアルバムのジャケットもそうだが、ゆらゆら帝国のもので絵で描かれたものは全て坂本さんの手がけたもの。


1. わかってほしい

2. 昆虫ロック

3. ユラユラウゴク

4. ドックンドール

5. 発光体

6. つきぬけた

7. アイツのテーマ

8. 3×3×3

9. タートルトーク

10. EVIL CAR

11. パーティーはやらない



HotokeDaore

死ぬときゃ前へ、仏倒れ

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